TopText番犬が行く!

11 緊張、蚊帳の外。



 布貴が宿に戻って来たのは、日が暮れかかった頃だった。戻ってきた彼女はその顔に浮かぶ疲労の色を隠そうともしなかった。

「えーと……お疲れ?」
「ええ、はい、疲れました」

 否定する気力もないらしい。
 一体この数時間のうちに何があったのかと少々気になりはしたが、聞き出すほどの事でもないだろうと千里は小さな好奇心を振り捨てる事にした。
 息を吸い込み、気分でも切り替えたのか、布貴がしゃんと背筋を伸ばして千里を振り返った。

「千里、食事はどうしますか?」
「あー……いや、あんまり腹減ってないかな。さっき団子食ったし」
「お団子?」
「ああ。これ、一応みやげ。……まあ、元はお前の金なんだが……」
「そうですね。……あら。福満のお団子じゃないですか。よく見つけましたね。このお店、あまり人通り多くない小路にあったでしょう」

 布貴の目元が緩み、頬がわずかに色を帯びた。喜んでいるらしい。

 ――こういうところは、ひめとあんま変わらないんだな。

 小太刀と鎖鎌をふるって襲い来る男どもを容赦なく斬り伏せるような布貴の新たな一面を見て、千里はひっそりと驚いた。

「ああ、案内してくれたやつがいたから。この店、有名なのか?」
「隠れた名店、というやつですね。私もここのお団子は好きなんですよ」
「確かに美味かった」
「でしょう。しかし、この都に入ってすぐさま案内人を確保してしまうとは、一体何をやらかしたんですか?」
「俺がやらかした事前提か」
「言葉のあやです」

 自分はそんなに問題児なのかと、千里は少しばかりの切なさを覚えた。揶揄されているだけだとわかっていても、心が寒くなる。
 千里は軽く落ち込みながら、事の次第を布貴に話した。事情を聞いた布貴は呆れがちっとも隠れていないため息を一つこぼした。

「お人好しもそこまでいくと感嘆に値しますね」
「しょーがないだろ、目の前で明らかにしょんぼりされたんだぞ、しょーがないだろ!?」
「はいはい、しょうがないですね」

 布貴の態度は明らかに聞き分けのない子供をなだめるそれだった。対応の仕方に納得いかないが、文句を言っても仕方のない事くらいはわかっている。

「まあ俺も、たかだか団子にそこまでって思わなくもなかったけど。世話してる客が気に入ってるとか言ってたから、もしかしたらその客に届けるつもりだったのかも。しかしここ、みんな若いうちから働くものなんだな。案内してくれた子、俺より年下に見えたのに……」
「千里は働いてないのですか?」
「天離界じゃ十五で働こうと思っても大して働き口がないんだよ。俺くらいの子供はみんな勉強するのが仕事」
「ああ、がっこうというやつですね」
「そ。十六になる年からは、学校に通うかどうかは自由意志だけどな……行かないのは少数派だ。特に俺の国じゃな……馬鹿にされるから。よっぽどの理由がない限り十八くらいまでは学校行って勉強してる。二十二くらいまでは基本そうかも」

 布貴は目を丸くし、苦笑した。

「それはそれで大変ですね。こちらでは、私塾はそこそこ裕福な生まれでないと通えませんし……そもそも都くらいにしかありませんからね。農村の生まれであれば、物心つく頃には親の手伝いをするのが普通ですし。商家でも似たようなものですね。このくらいになれば私塾を利用する方もいますが。武家では家庭教師を雇う事も多いそうですよ。それでも、十四、五にもなれば行儀見習いの一環で身分が上の家で働いています」
「へえ……城で働いてんなら武家生まれなのかなあ」
「そうですね、お城には武家生まれの娘が多く……なんですって?」

 ふいに布貴が驚いたような顔をし、そのまま千里へと身を乗り出した。つられて千里は背を後ろへと逃がす。

「まさか……あなたを福満に案内した少女、お城で働いているのですか!?」
「え、お、おお……そう言って……あ!」

 まずい、と千里は表情を崩した。
 布貴に隠し事などはするべきではない。その前提に立っても、千里の発言はあまりに軽はずみだった。
 奈津と団子屋の店主のやりとりを思い出す。「首を切られても文句は言えない」と店主は言い、奈津は可哀想なくらい青ざめていた。
 千里は当初、それを「職を失う」という意味だと考えたのだが、下手をすると比喩表現ではない可能性もあると、布貴が戻ってくるまでの間に思うようになった。
 打首、という言葉がある。古い時代、罪人に対して取られた刑の一種。つまり首を切り落とされる、という事だ。まさかとは思うが、絶対にあり得ないとは言えないところが恐ろしい。

「……では、お城にお客人がいると、その少女は言ったのですね?」
「や、あの……」
「言ったのですね?」
「……言って、ました……」

 布貴は考え込むような仕草を取った。空気が急激に緊張感を帯びる。

「あ、あのさ、布貴……口滑らせといてこんな事言うのもなんなんだけど、これ、ここだけの話って事で……」
「何故?」
「その、団子屋のおじさんが初耳だって……城側が隠したがってる事なんじゃないかって言ってて。奈津……俺が会った城で働いてるって子、悪気はなかったとしても城の内部の情報を外部に漏らしちゃったわけだろ。城の偉い人とかにばれたら処罰されるかもしれないし……」
「……そうですね。これは大問題です」

 布貴は剣呑な顔つきでそう言った放った。

「い、いや、それは俺もなんとなくわかるけど! 奈津に悪気は……!」
「安心してください。問題はその奈津さんとやらではありません」
「へ……?」
「時間が惜しい。事情は道々話します。行きましょう」
「い、行くって、どこへ……!?」
「鳴上神社です」

 だからどこだそれ、とは言わなかった。言ったところでろくな回答は得られない事が予想できたからだ。



 × × ×



「鳴上は、この国の神事を一手に担う大家です」

 日が山の裾野に入り、世界は徐々に夜へと近づいていく。人の少なくなった通りを歩きながら、布貴はまずそう切り出した。

「政治はお城、神事は鳴上と領域が二分されているんです」
「へぇ……」

 政教分離というやつか、と千里は頷いた。
 そういえば、この世界では神の存在が信じられている……いや、《居る》らしい。千里はまだ見た事がないので半信半疑だが、とにかく千里が過ごしてきた世界よりも宗教へ傾けられる心の比率が大きい事は間違いなさそうだ。自然、鳴上とやらの力も相当大きなものだと想定できる。
 布貴は千里の数歩前を歩きながら、真っ直ぐに前を見つめたまま続ける。

「しかし、政治と神事を完全に切り離す事はできません。お城と鳴上は定期的に会合の場を持ち、互いの情報を交換し合う事もありますし……あまり気持ちの良い話ではありませんが、互いに間者を放っていたりもします。暗黙の了解みたいなもので、特に問題行動がなければ互いに目を瞑っている状態ですが」

 間者というのは、ようするにスパイだ。密接に関係しているらしい二つの領域は、互いを心底信頼し合っているわけではないらしい。

「で、なんで鳴上神社に? その、さっきの客人の話と、なんか関係があるのか?」
「……町事情に一番詳しいのは、その土地の神社です。噂話だけでなく、事件の話なども集まりますので。舞い込む場合もあれば、神社の者が積極的に収集している部分もあるのですが……とにかく情報が必要だと思ったので、今日神社にお邪魔したんです」

 どうやら今日の布貴の単独行動はそういう事らしい。どうせなら連れて行ってくれればよかったのに、と思ったところでのぼせてダウンしていた事を思い出した。布貴は振り向かないので、思い出し赤面した顔は見られずに済んだ。

「そこで聞いたのですが……ここしばらく、お城との連絡が取れないのだそうです」

 一瞬、どういう事かと千里は考えた。それが異常な事だと気づいたのは、その直後だ。

「……会合が定期的にあるってさっき言ったよな。それは?」
「先月予定されていたそうなのですが、直前にお城から延期の申し入れがあったそうです。理由は定かではありません。尋ねても返答がない、との事です」
「じゃあ、間者とかいう人たちからは……?」
「こちらは完全に音沙汰がないそうです。古くからいらっしゃる方も、新しく送り込まれた方も、皆」
「……それは、城がその鳴上ってところを裏切ってるって事か?」
「…………」

 布貴は、その問いには答えてくれなかった。
 千里と布貴が鳴上神社に辿り着いたときには、空はとっくに紫紺の色合いになっていた。明かりのない神社の参道を突っ切り、その奥にある建物を真っ直ぐに目指す。周辺でゆらゆらと流れている小さな光の粒は、蛍か何かだろうか。二人にぶつからぬよう、ゆらゆらとした動きで避けていく。
 木々に囲まれるように建っているそれは家のようだった。それも一般の民家などというものではなく、邸宅と表現すべき大きさのものだ。
 布貴は躊躇い一切なしでその正面戸を開け放ち、「御免ください」と声を張った。あまりの遠慮のなさに千里が呆気にとられているうちに、奥から一人の女性が出てきた。簡素な着物を纏い、手にこれまた簡素な燭台を持っている。女性の周りだけ、炎の橙色に揺れている。
 女性は驚いた様子を隠す事なく布貴と向き合った。

「まあまあ、布貴様! どうなされました? 先ほどお戻りになられたところでしょうに」
「慧斗殿に火急のお話ができました。まだ起きておいでですよね?」
「はい、おそらく。少々お待ち下さいませ」

 女性はそれから千里に一瞥をくれ、穏やかに微笑んでみせた。千里はほとんど反射的に彼女に会釈をし、奥へと戻っていく女性を言葉なく見送った。

「……布貴、あの人と顔見知りなのか?」
「ええ、まあ」

 先ほどの女性の態度は、昨日今日会った相手のものではなかった。以前からの知り合いだったのだろう。千里を導いてくれるこの女性は一体何者なのか、鳴上とどういった関係があるのかともやもや考えているうちに、女性が再び奥から出てきた。

「お待たせしました、ご案内します」

 布貴は当然のように女性の後を追う。千里はそれから少し遅れて布貴の後を追った。
 きしきし、と板張りの床が音を立てる。やがて一室の襖が女性の手によってそうっと開かれ、中から淡い明かりが暗い廊下まで届いてくる。

「よう、また随分急じゃねえか、布貴」
「申し訳ありません、慧斗殿」

 奥まった位置にある部屋の襖が開かれ、ほんの少し遅れてその奥から声がかけられた。室内には一人の男がいた。一見線は細そうに見えるが、着流しの着物から除く肉体は十分に鍛えられたものだ。

「まあいいさ。『火急の話』なんだろ? んお? そいつは?」

 男の視線が千里に向けられた。

「昼間お話した連れです。千里、こちらは慧斗殿。この神社の宮司を務めておられます」
「ど、どうも……」
「へえぇ、このお嬢ちゃんがねえ」

 反射的に反論したくなったが、説明がややこしくなるのは避けたい。必要なら布貴のほうから何か言うだろうと布貴を見ると、こちらは何も気にしておらず、ごくごく当たり前というような顔を見せている。
 また千里が本来男である事を忘れているわけではないだろうな、と不安になるが、そう言葉にするには布貴の空気は緊張感を持っていた。
 それすら気にしていない様子で、男はにこやかだ。千里に視線を合わせたまま、口を開く。

「人、探してんだって?」
「はい」
「一応布貴に頼まれて、ひめちゃんの情報は探らせてるよ。残念ながら、まだ全然掴めてないけど」
「その件について、お聞きしておきたい事ができました」
「お、そうなのか? まあ立ったままもなんだから、とりあえず座れ」

 示されたのは、男の正面の位置。座布団が二つ並べられており、更にその湧きには湯気立つ湯のみが鎮座している。あの女性が用意してくれたのだろうか、と思い振り向くと、彼女の姿はすでにどこにもなかった。
 布貴が「失礼致します」という言葉と共に座についた。それに倣い、千里も「失礼します」と呟くように言って正座する。実家が剣道道場を営んでいる関係で、また千里自身もよく道場を使用しているため、現代の同年の者たちに比べれば正座には慣れている。

「んで、聞きたい事って?」
「お城に現在、お客人がいらっしゃるという話を聞いた事はありますか?」

 問いを耳に入れ、慧斗は難しい顔をして顎を撫でた。

「いや……初耳だな。それ、確かな筋の情報か? ただの噂ってんじゃなくて?」
「千里が今日接触したという少女が、お城で奉公しているそうなんです。その少女が、お客人のお世話をしていると……そうですね、千里」
「あ、ああ……」

 突然振られ、千里の返事は吃ってしまった。周囲二人は気にしていない様子だが、吃った本人は静かに恥ずかしさを噛み締める。
 慧斗は更に悩ましげに顔を歪める。

「……お客人の存在を隠すってのは、民衆が思うよりずっと難しいもんだ。いや、民衆に隠すくらいはわけない話だが、鳴上にまで知られないように、となると……たとえどんなにお忍びでいらしても、利用する道筋が限られている以上、また門を通り抜ける以上、鳴上の目に留まらずにお城へ入られる事は不可能だ。……やはり解せんな……話の元は偶然行き合っただけの子だろう? その子がちょいと見栄張って嘘ついたって可能性はないのか? お城で奉公してるってのだって、自分で言ってるだけかもしれんだろ」
「それはない! 城で働いてるって言ったのは本人じゃなくて、団子屋のおじさんだったし!」

 思わず力を込めて否定した。奈津は嘘を吐くような子ではないと、千里は確信している。それはひめとともにいる事によって鍛えられた千里の直感であり、証拠はない。しかし千里は自分の直感を欠片も疑わなかった。
 おじさん、という部分に慧斗が首を傾げるが、そこは布貴が助け舟を出す。

「福満の店主の事ですね」
「あー、あそこの主人かあ……なるほど、そいつは信用に足る情報だな」

 どうも団子屋の店主は慧斗から相当信用されているようだ。一体何者なのだろう、と思う間もなく、布貴が後押しするように言う。

「……慧斗殿。私も、この情報は真に受けてみる価値のあるものだと思っています。福満の店主殿の事は抜きで」
「その理由は?」
「無用な混乱を避けるため、昼間はこの話をしなかったのですが……ひめさんは天離界の方です」
「……なんだと?」

 慧斗の片眉がひくりと跳ねた。視線は鋭くなる。同時に、室内の空気がぴりりとした何かを帯び出した。

「ひめさんは、天離界において千里の目の前で異形の何かに攫われたという話です。そのままひめさんがこちらに引き込まれ、出た先がお城であったならば……鳴上が《お客人》について何も掴めないのも道理かと」
「……ちょっと、待てよ。まさかとは思うが、そのひめちゃん、加護持ちだっつーんじゃねーだろうな……」
「千里からひめさんのお話を伺った結果、その可能性は大いにあると私は思っています」
「あー……やっぱりっつーか、いよいよっつーか……」

 慧斗はどうしたものか、どうしようもない、そんな雰囲気を放ちながら自身の頭髪をぐちゃぐちゃにかき混ぜた。
 ひとしきり後、男は軽く息を吐き出し、静かに思案する。

「……とにかく、そのお客人の存在だけでも確認したいな。それがひめちゃんであれば尚いいってとこか。そうすりゃ本家への説明ができるし、さすがに本家も動かざるを得んくなるだろう。……ただし、それが間に合うかは怪しいな……」
「わかっています。今回は確認に来ただけですので」
「って、おい?」

 慧斗が布貴に向かって、どこか慌てた様子で軽く身を乗り出した。
 千里には流れが今ひとつわからず、また口を挟める空気でもないと感じ、じっと黙って二人のやりとりの観察に徹している。
 千里の隣の彼女は、どこか硬い声で告げる。

「正面からなら……私なら、お城の門をくぐる正当な理由があります。旅に出ていた妹が数年ぶりに姉に会いに行く事は、何も不自然ではないでしょう」
「……危険だぞ?」
「承知しています」

 慧斗は、先ほどとは比べものにならないほど大きなため息を付いた。諦めのため息だと、傍観していた千里は思った。

「で、そっちのお嬢ちゃんまでここに連れてきたって事は、その間面倒見とけって事か?」
「ええ」

 慧斗の視線が自分に向けられて気づく。すっかり傍観者体勢になっていたが、千里は部外者ではないはずだ。それなのに、ここに来て別行動だと言う。

「ちょ、ちょっと待てよ! なんかよくわかんねーけど、つまり城にひめがいるかもしれないって事なんだよな? じゃあ俺も……!」
「千里は残ってください」

 振り向いた布貴の眼は、有無を言わさない力強さが秘められていた。

「……明日は一応、様子見です。言い換えれば偵察のようなものです。場所がお城では、ひめさんがいたとしてその場で奪還する事は難しいと思います。まずはお城の状況を見極め、こちらの体勢を整えなければなりません」
「布貴の言う通りだ。それに、名目が名目だからな……摘伽のお偉い方と対面する事になる。それに足る礼儀作法、知ってるかい?」
「うっ……」

 一介の高校生男子でしかない千里が、そんなものを知るはずもない。返す言葉はなくなった。その沈黙により、この場の話し合いについては結果が出た事になった。

「明日、朝一で行ってみます。その間、千里の事をお願いします」
「ああ、わかったわかった。ったく、お前の頑固さは一回死んだところで治りゃしねーな、絶対」

 揺るがない布貴の頼みに、慧斗は投げやりな了承を寄越した。それから彼は姿勢を崩し、へらりと笑みを見せる。

「ま、もうすっかりお日さんはお休みの時間だ。宿取ってるんだろうが、今日はこのまま泊まって行け。多分、部屋はもう用意できてるだろうよ」
「ありがとうございます」

 深々と頭を下げた布貴に続くように、千里も頭を下げる。
 その後はまた慧斗のところまで案内してくれた女性の案内で客間に通され、布貴はささっと寝間着に着替えて布団に潜ってしまった。三分しないうちに寝息が聞こえてきた。恐ろしく素晴らしい寝付きだ。

 ――結局、どういう事なのかよくわからなかったな。

 ため息を吐きながら、千里も寝巻き用の浴衣を手に取る。
 この天宮界に来てから、夜を過ごすのは三度目になる。前二回は旅の道中であり着替えなどしなかったのだが、ここでは寝巻き用にと質素は浴衣が出されたのだ。厚意で用意されたものを使わないという事は、かえって失礼になりかねない。さっさと着替えてさっさと布団に潜り込んだ布貴をじと眼で眺めて、千里は渋々、悪戦苦闘しながら浴衣に着替えていく。自分の体はなるべく見ないようにした。
 話しかけるな、というあからさまな拒絶はなかった。しかし話しかけづらい空気が明確に流れ出していた。感じ取ってしまえば、千里は口を噤むしかない。
 明日の朝一で出ると布貴は言っていたから、その前にもう少し詳しい事情を説明してもらおう。そう思いながら布団に潜り込むと、千里もすぐさまうとうとと眠りに誘われた。



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